ASRS 2020

先日American Society of Retina Specialists主催の学会がバーチャル開催されました。海外学会に行くときのワクワク感が味わえないのは残念でしたが、日本に居ながらにして、ポスターや一般演題のみならず、約10時間のライブセッションが聴講できるのは、非常に便利でした。あとは時差さえなければ…。
トピックとしては、やはり抗VEGF関連が群を抜いて多い印象でした。Phase3治験中のFaricimabや炎症誘発のため賛否両論のAbicipar、ポートデリバリーシステムによる薬剤の継続投与、遺伝子治療の併用など、投与回数を減らすべく、様々な研究発表がみられました。
サージカル関連では、マイクロピックに吸引機能を付けた新しいデバイスや、白内障手術で後嚢破損のみ起こした症例と核落下した症例の視力予後を比較したところ、差がなかったという興味深いものもありました。
コロナウィルスの影響により、今後の学会や教育講演の形を模索していく中で、ASRS Meetingは一つのモデルケースとして大変勉強になりました。この経験を我々の「硝子体手術クエスチョンバンク」でも活かしていきたいと思っております。引き続き糖尿病網膜症に対する硝子体手術への質問を当Webサイトで受付中ですので、是非ご投稿をお願いいたします!

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