何を詰め込むか?
本日アメリカでAlconのRetina Film Festivalがバーチャル開催されました。
このイベントは毎年AAO開催時期に合わせて行われており、エンターテイメント性も高いものです。
今年は初のバーチャル開催でしたが、始めにプロコメディアンの司会が登場し、発表者をレッドカーペット形式で紹介するなど、いかにもアメリカらしい内容が満載のイベントでした。
さて今年の受賞ビデオはHoustonのChristina Weng先生による、黄斑円孔網膜剥離に対する自家網膜移植でした。通常自家網膜移植は、人工的網膜剥離を作るか、剥離させない状態でgraftを作成することが多いですが、このケースは既に剥離していた網膜から採取した点が新しいと考えられ、評価されたようです。
最近難治性の黄斑円孔に対して、ILMのみならず、水晶体嚢など様々なもので覆う術式が出てきていますが、アメリカでも羊膜や自家網膜移植を用いた術式が少しずつ認知されてきているようです。
もちろん閉鎖率や視力予後などの治療効果が何より大事ですが、コスト面、手技的な簡便さも含めて、これから何が主流になっていくのか、非常に楽しみです。
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