日帰り手術センター
今日は米国における日帰り手術の話です。
米国には日帰り手術センター(Ambulatory Surgery Center: ASC)という施設があって、大学病院などのAcademic institution以外では、多くの硝子体手術がそこで行われています。
開業医や眼科グループに所属する網膜外科医達が、手術症例があれば、提携しているASCへ患者を紹介し、自らも現地へ出向いて手術をするというシステムです。選択肢を拡げるため、複数のASCと提携しているドクターも多く、上手にスケジュールをやりくりしています。
日本の開業医のように、毎日稼働するかわからない手術室を自院に備え、専属スタッフも教育することは、コスト的に見合わないと考えているのでしょう。
ASCには麻酔科医が常駐しているのも特徴です。
さらにアメリカ的なのは、ドクターによってはASCのownershipの一部を自ら所有し、ASCでのスタッフ配置等、運用に関して発言権を持つとともに、売上の一部を利益として回収できる、投資的な側面もあるという所です。
保険制度も文化も違う日本では、このようなシステムはなかなか考えられませんが、将来日本においてもASCは登場するのでしょうか?
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