メタバース手術研究会
ここ数年メタバースに注目が集まっています。
リモートワークの普及により、我々医療業界においてもオンライン会議が一般的となりつつある一方で、まだまだメタバースの認知度は低いようです。
メタバースには様々なプラットフォームがあり、厳密な定義はないようですが、大雑把に言うと、自分の分身であるアバターを作成して、そのアバターを通じてオンライン空間でコミュニケーションや社会活動を行うというものです。
個人的にはオンラインゲーム等もプレイしたことがないので、始めは映画のアバターくらいしかイメージが湧きませんでしたが、今回メタバースで行われた手術研究会へ参加する機会をいただいたので、ご報告させていただきます。
研究会は、メタバース内で硝子体手術ビデオを共有しながら、ディスカッションを行うというコンセプトで、米国Bascom palmer eye institute出身のドクター達を中心に、合計20名ほどの医師が集まってディスカッションを行いました。
研究会に参加し、ZOOMなどのオンライン会議ツールと比較して一番メリットを感じたのは、手術動画を3D映像で視聴することができる点です。これにはVRゴーグルが必要となりますが、近年普及しつつあるDigitally assisted vitrectomy surgery との親和性も高く、非常に将来性を感じました。
またメタバースでは、リアル学会のように、たまたま近くに居合わせた初対面の人とグループで会話することができたり、コミュニケーションの方法も一般的なオンライン会議ツールと比べて多様だと感じました。
ただ欠点としては、一度に複数人が話すことも多いため、英語が聞き取りづらかったり、表情が見えないことで、その場の空気を読みづらかったりといったことはあります。
まだまだ普及するには時間がかかりそうですが、一つの潮流として、Vitnetでも動向を注視していこうと思います。
尚、こちらは非公開イベントであったため、詳細についてはあまり記載できませんが、
詳しい内容については、近日中に国内の研究会で講演予定のため、さらに興味をお持ちの先生がいらっしゃれば、当ウェブサイトへのご連絡をお待ちしています。
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