世界と学ぶ 硝子体手術メンターシッププログラム

近年ウェブを使った手術教育が注目されていますが、中でもとりわけ米国は硝子体手術教育に対する意識が高く、ウェブコンテンツも充実しています。

その一つの取り組みとして、米国網膜学会ASRSのメンターシッププログラムがあります。

こちらは手術経験豊富なASRSメンバーと、フェローなど手術トレーニングを現在受けている、もしくはfellowshipを修了したばかりの若手サージャンをマッチングさせて、Mentoringを行うというものです。

VitnetもASRS若手教育プログラムのメンターとして認定を受けており、硝子体手術をより洗練させたいと願う、海外の若手サージャン達をサポートしています。

先日、Mentorshipについてより深く学ぶために、ASRS主催のMentorshipに関するセミナーに参加してきました。

メインスピーカーは、シカゴのRush Universityにて眼形成を専門として診療されているDr. Tamara Fountainでした。女性かつアフリカ系アメリカ人という、米国の眼科ではマイノリティの立場にありながら、AAOのPresidentまで務めたことがある先生で、これまで出会ってきたメンターや、メンティー達とのエピソード、良いメンター及びメンティーになるための心構えなどをお話くださいました。

話の中でも特に印象的だったのは、メンターはメンティーを生徒でなく、自分の子供のようにとらえること、すなわち結果に関わらず、どんな時もメンティーを多方面からサポートすることが大切ということです。一方でメンティーの側も、メンターの立場に立って、彼らの利益になることも考えること、年次が離れていても時には臆せず発言することの重要性についてもお話されていました。また一人のメンターに全てを求めず、それぞれの得意分野に対応したメンターを数名持つことを推奨されていました。

我々Vitnetも、米国のメンターシップ精神を学んで、日々プログラムの改善に努めていこうと思います。

Vitnet 硝子体手術総合ウェブサイト

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