視野を取るか膜を取るか

本日毎年恒例の硝子体手術勉強会、ビト研に参加して参りました。ビト研は東日本ではわりとポピュラーな勉強会なので、例年参加されている先生も多いのではないでしょうか。

今年の特別公演は金沢大学の東出先生による「緑内障眼に対する硝子体手術」でした。同テーマに関して、沢山のご発表をされている先生です。

緑内障眼に対する硝子体手術の適応判断は本当に難しいです。

特に黄班前膜の症例では、術後に視野障害の進行を認めることがあり、慎重に適応を判断しなければなりません。

結論としては、中心視野障害がある緑内障眼への手術は可能な限り控えること、内境界膜剥離を行う際は中心のみ小さく剥くことで術後視野悪化を軽減できるかも?しれないこと、逆に内境界膜を剥かないと、黄班前膜が再発しやすい傾向にあることなどが紹介され、大変勉強になりました。通しで2時間という長い時間でしたが、あっと言う間でした。

次回ビト研は来年5月のようですので、ご興味のある先生は参加されてみてはいかがでしょうか?


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